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うめぞー、思案中

明日は歴史作家「うめぞー、執筆の合間に思案中」

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『東遊』おん祭から何日経ってるんでしょう(ーー;)
まあ、まだ11日ですわね。
何せ一昨日まで、ずっと自主的缶詰状態だったので、三連休も外出をほとんどしませんでした。

締め切り間近だと騒ぎつつも、せっかく、行って来たので、画像だけでも上げましょうかと思いまして……(-_-;)

『東遊』ともあれ、今年の『春日若宮おん祭』の『お旅所祭』は、例年よりも一時間ほど早く始まっています。
“ほど”というのは、“きっちり”という訳ではなくて、“だいたい一時間くらい”なのだそうで、この辺りは祭の進行状況によって、多少のズレはありますよと、前もって神職の方が仰っておられました。


そのお陰で前半の神事芸能が、かなり明るい時間から始まりました。
一般の人たちがお旅所に入れるのは、『神楽』が終わった後ですので、『東遊』から近くで見る事が出来ます。
ところが、その時刻には日は殆ど沈んでいて、こちらの画像のように、右方のだ太鼓の向こうに傾いた日が見えるような事はありません。

『田楽』『田楽』の時間には、かなり薄暗くなっておりまして、フラッシュなしで写真を撮ろうものならブレまくりというのが、いつもの年なのですが……
明るいんです(゜.゜)

『田楽』と申しますと、鎌倉幕府の執権が田楽狂いだった云々というように、鎌倉時代以降の芸能かと思いきや、おん祭が始まった時に既に『春日田楽』は奉納されていたそうです。
起源ははっきりせず、農神に五穀豊穣を願う芸能だとか、農作業を行う人々に見せた娯楽芸能だとか、『散楽』から転じて民間芸能になったなどの説があるそうです。

『田楽』刀玉正倉院宝物に『弾弓』という、ゲームに使う弓が残されていまして、これに墨で楽器の演奏をしたり、舞を舞ったり、軽業などを演じたりする人たちが多数描かれていますが、これは市井で行われた『散楽』の様子を描いているようです。
この『散楽』は『散楽戸』という役所が芸人を抱えて、公式セレモニーなどでも演じられたと考えられますが、平安時代のごく早い時期に『散楽戸』は廃止され、芸能を行った人たちは民間に流出してしまいます。
この『散楽』が、民間での芸能として残って行ったのが『田楽』ではないのかという訳です。

『細男』おん祭の芸能の内でも、もっとも異彩を放っているのが『細男』です。
これは『せいのお』と読みます、“ほそおとこ”ではありません(^_^)v


『細男』は神功皇后の伝説として語られていて、志賀島の海人の阿曇磯良(あづみのいそら)の姿を現しているとか云々……どうも、私はこの類の地方伝承にはかなり弱くて(~_~;)

解説書に寄れば、筑紫の浜で会った老人から、「細男舞を舞えば、磯良という者が海中より現れ出で、干珠、満珠を献上する」と言われたので、舞わせたところ、顔に貝殻やら海草をくっつけた顔で出て来たので、覆面をしたとか何とか……

『細男』この磯良の様子を舞にしたものが、『細男』だとしていますが、この伝承に語られる『細男舞』は別の物だと言う事でしょうか?
舞を舞ったら磯良が現れた、その姿を現したのが『細男』の舞、では、最初に舞われた『細男』はどのような舞……(・・?

いずれにしても、少なくとも『日本書紀』にはこの事は記されておりません。
そして九州での伝説と春日社が、どのような因縁で結びつくかは、かなりややこしい背景がありそうで、それこそ調べ始めるとドつぼどころか、玄界灘にはまりそうですわε-( ̄ヘ ̄)┌

かくして戯言ともに続く……( ̄▽ ̄)。o0○
 
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