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うめぞー、思案中

明日は歴史作家「うめぞー、執筆の合間に思案中」

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これが重要な溝ほぼ一週間ぶりの好天です。
そういう訳で真夏日、紫外線もたっぷりです。
現在、平城宮跡では『遷都1300年祭』が行われているので、間違っても大極殿院周辺での発掘調査は出来ません。
今年に入ってからの調査は、殆ど東院地区で行われているようです。

これまでに行われた東院地区の調査は、比較的南部に集中していたそうですが、今回は割合に北の部分、かつて総柱の倉庫らしき巨大な建物跡が検出された箇所の北側に当たる場所を調査したそうです。
今年の四月に現地説明会を行った場所(東方官衙地区)よりも北東に当たる場所です。
ここは北東方向から伸びる谷間にかかる場所を整地したようで、東院の中心部は、ここより南東の方向の微高地にあったと思われます。

遺構は相変わらず、溝と柱穴の群れ、今回も6期に渡る遺構の変遷が見られます。
調査区の中央辺りを東西に横切っている石敷きの溝と、それに並行する塀があるのですが、これがこの場所を北と南に区切るようです。
この二つの遺構は1期から見られるのですが、かなり長い間存続していた可能性があります。
3edc15b4.jpeg出土遺物は須恵器の杯や甕類、どうやら食器や貯蔵容器がメインのようで、これが調査区の北側の包含層全体に多く見られたそうです。
検出された柱穴は割合に小型で、建物も小規模のものが短期間存在していた程度のようです。
この調査区の更に北には、大きな井戸などが発見された『造酒司』がありまして、どうやら東院でも膳夫関係の部署があった可能性があります。
一方、南側は割合に大きな柱穴を持つ建物が常に建てられていたようで、北側とは明らかに用途が異なります。

調査はまだ一月半ほど続くそうで、これよりさらに具体的な発見がある事を期待する所存です。
そういう訳で、こちらの画像は、現説の前に大極殿院南門の前で行われていた『衛士の交代式』のパフォーマンスです。
毎日、13時から行われています。
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