×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
天平十二年八月癸未(二十九日)、大宰少弐従五位下藤原朝臣広嗣、表(へう)を上(たてまつ)りて時政の得失を指(しめ)し、天地の災異を陳(の)ぶ。因(より)て僧正玄肪法師、右衛士督従五位上下道朝臣真備を除くを以て言とす。
九月丁亥(三日)、広嗣遂(つひ)に兵(いくさ)を起して反(そむ)く。
まあ、有名なくだりですので詳細は省かせて頂きます。
*注意 ; これより、うめぞー的嘘八百が始まりますので、決して内容を全面的に鵜呑みにしないよう、くれぐれもお願い申し上げますm(__)m
白壁王は天平九年に従四位下を叙位され、内舎人(中務省管轄)から摂津職の造難波宮司(式部省管轄)に配属になりまして、長官職を仰せつかります。
以前に白壁王と藤原式家の接点を摂津職に求めようと思ったのですが、良く良く調べてみますと藤原宇合は天平四年には既に知造難波宮事の任を解かれているようで、時期的に被せるのはかなり困難な上、白壁が叙位された時には、宇合は既に故人、ではこの二人はどの程度面識があったのかと、少しばかり悩んでおりました。
まあ、あまり無理して接点を作る必要もありませんか。
それでも兄の湯原王が式部省出身で、直属上司が藤原宇合だった事になっておりますから。
宇合との面識は決してない事は無いのですが、その嫡男の広嗣とはどうだったのでしょう。
大宰府での事件を聞いた時、白壁はどの程度に重大事として考えたのでしょうか。
広嗣と多少とも顔をあわせた事があれば、そこで思った事はかなり違うものになるはずです。
この御仁とは兄を通して何度か面識がある。常日頃より人目を引く藤氏の四人兄弟の内でも一番の美男だと言われるとおり、虫も殺さないような柔和な顔をしている。同じ顔をしてその隣に控えている若者は、その嫡男だという。
決して大柄でもない男の、ややもすればひ弱にすら見える色の白い顔を眺めていた。私の視線に気づいたのか、にわかに上がった目はうつむいていた時の印象とは程遠いほどに、冴え冴えとした色を湛えてこちらを睨むように向けられる。まだ十六、七だろうか、藤氏にありがちな黒くて大きな目が、私を値踏みするように見つめる。
南家と北家の伯父や従兄弟たちは、どうしてこの面白みもなさそうな皇族官人に興味を示すのか、少しばかり皮肉げに上がった口角が無言で語る。
こんな具合に以前考えていたのですが、これは白壁が内舎人になって間もない頃でしょうかね。
広嗣は白壁よりも五つ年下ですから、北家の永手とも同じ年です。
この人がもう少し長生きしていたら、決して関わりは薄くなかったのだろうと想像はしてみるのですが、やはりあまり大して面識はあったとは思えませんか……
ともあれ、物語はこの辺りから始める事になるのかな。
天平十二年、白壁の息子たちは共に四歳(数え)ですから、この事件は大人たちの昔話に聞くのみでしょうか。
九月丁亥(三日)、広嗣遂(つひ)に兵(いくさ)を起して反(そむ)く。
まあ、有名なくだりですので詳細は省かせて頂きます。
*注意 ; これより、うめぞー的嘘八百が始まりますので、決して内容を全面的に鵜呑みにしないよう、くれぐれもお願い申し上げますm(__)m
白壁王は天平九年に従四位下を叙位され、内舎人(中務省管轄)から摂津職の造難波宮司(式部省管轄)に配属になりまして、長官職を仰せつかります。
以前に白壁王と藤原式家の接点を摂津職に求めようと思ったのですが、良く良く調べてみますと藤原宇合は天平四年には既に知造難波宮事の任を解かれているようで、時期的に被せるのはかなり困難な上、白壁が叙位された時には、宇合は既に故人、ではこの二人はどの程度面識があったのかと、少しばかり悩んでおりました。
まあ、あまり無理して接点を作る必要もありませんか。
それでも兄の湯原王が式部省出身で、直属上司が藤原宇合だった事になっておりますから。
宇合との面識は決してない事は無いのですが、その嫡男の広嗣とはどうだったのでしょう。
大宰府での事件を聞いた時、白壁はどの程度に重大事として考えたのでしょうか。
広嗣と多少とも顔をあわせた事があれば、そこで思った事はかなり違うものになるはずです。
この御仁とは兄を通して何度か面識がある。常日頃より人目を引く藤氏の四人兄弟の内でも一番の美男だと言われるとおり、虫も殺さないような柔和な顔をしている。同じ顔をしてその隣に控えている若者は、その嫡男だという。
決して大柄でもない男の、ややもすればひ弱にすら見える色の白い顔を眺めていた。私の視線に気づいたのか、にわかに上がった目はうつむいていた時の印象とは程遠いほどに、冴え冴えとした色を湛えてこちらを睨むように向けられる。まだ十六、七だろうか、藤氏にありがちな黒くて大きな目が、私を値踏みするように見つめる。
南家と北家の伯父や従兄弟たちは、どうしてこの面白みもなさそうな皇族官人に興味を示すのか、少しばかり皮肉げに上がった口角が無言で語る。
こんな具合に以前考えていたのですが、これは白壁が内舎人になって間もない頃でしょうかね。
広嗣は白壁よりも五つ年下ですから、北家の永手とも同じ年です。
この人がもう少し長生きしていたら、決して関わりは薄くなかったのだろうと想像はしてみるのですが、やはりあまり大して面識はあったとは思えませんか……
ともあれ、物語はこの辺りから始める事になるのかな。
天平十二年、白壁の息子たちは共に四歳(数え)ですから、この事件は大人たちの昔話に聞くのみでしょうか。
PR
こんにちは
小説の一部分、いつも人物の会話がかっこいいな〜と思いながら拝見しているのですが、今回は広嗣少年の登場なんですね! なぜか広嗣さんが妙にお気に入りなので興奮してしまいました(笑)(しかも美形の父・宇合にそっくりということは色白の美少年?!)
以前にもお伝えしましたが、うめぞー様の広嗣と娘子のイラストが大好きなので(袁比良と房前の絵も…)、ついあの広嗣さんを思い出しました。式家の人々には困った長兄ですが、この歌のお陰か、絵で描かれる場合は美形になることが多いのかな…と想像しています(笑)。
この時はまさか、後年この目の前の皇族官人に弟達が深く関わることになるとは、広嗣は夢にも思っていないでしょうね…。
と、いきなり長々と書き込み失礼いたしました; 奈良の美しい写真などもいつも楽しみにしています♪
Re:既に今晩はですm(__)m
ともあれ、今晩はm(__)mですね……今日も夜更かしをしております。
御出で頂いて嬉しいです(^_^)v
イナリ様のサイトでは二度ほど臆面も無く書き込みなどさせて頂き、丁寧なコメントも戴きまして、本当にありがとうございます。
そして、低レベルなリクエストまでしてしまい、大変申し訳なく思っております。
広嗣は昔から何処かに登場させたい人の一人なんですが、その辺の時代をちゃんと書いたことが無いので未だに果たせずにおります。
手弱女顔の父親(こちらは誰に似たのやら)に良く似ていて、黙っていれば品もよければ育ちも良さそうな好青年なのに、口を開くと上位者にも毒づくような、あまり空気を読まないワンマンなキャラクターを考えております。
だから白壁王にも平気でケンカを売るかも……買うんだろうか、白壁は?
まぁ、共に奇行子(?)似た者同士だから、ケンカになるか意気投合するか微妙なところですねσ(^◇^;)
広嗣が長生きをしていたら、血の気の多い同士で山部王とは仲良くなるかもしれません。
そうなったら宿奈麻呂も田麻呂も雄田麻呂も苦労するでしょう。
蔵下麻呂と種継はこの二人に加わるでしょうけど。
……と、つい阿呆ネタに走ってスミマセン(~_~;)
あのような大昔のお絵描きをお褒め頂き、更に恐縮です。
ここ最近、全くお絵描きができず、サイトの方は何処かのダム建設よろしく凍結中です……(@_@;)
手ブロにも一度、コメントがしたいのですが、絵が描けないだけならまだしも使い方が分からない……(ーー;)我ながら相当アホですわ。
こういう能無しですが、これからもよろしくお願い致します。
そうそう、漫画の再開、楽しみにしてます。
つい最近も、イッキ読みしてしまいましたσ(^◇^;)
追伸m(__)m
インパクト、強いんですねぇ~(^^ゞ
きのうはお願いし
だけど、うめぞーと、接点配属された!
奇行子…(笑)
うめぞー様の絵はどれも、衣装も細かくて顔立ちも本当に日本人の顔で、色使いも美しくて見ていてため息が出そうなくらいです。たとえ凍結中でも(笑)、展示してあるものを見られるだけでも大満足です〜。
手ブロ…まさかあんなアホみたいな漫画だらけの場所をご覧になられているとは…(汗)。手ブロではコメント欄の画面上をマウスで動かすだけでも線は引けますが、面倒くさいですよね;私も線はがたがたです。
山部王も描きたいと思いつつ、おいそれと描ける人物ではないので、こちらでの雄田麻呂などとの掛け合いを拝見して想像を膨らませております。リクエストも、楽しい内容のものをどうもありがとうございましたv 絡むとしたら雄田麻呂が山部にかな…?とか色々考えていたんですが、まさかうめぞー様が私の描く雄田麻呂で想像して下さっていたとは…。恐縮ですが嬉しいです(笑)。本当、人相悪すぎでインパクトだけはありますね…私の描く雄田麻呂は。
そして、あんな長ったらしい漫画を一気読みまでしてくださったとは…! 力量不足ゆえ考証も何もあったものじゃないので、恥ずかしすぎて悶えそうですが、楽しみと言って頂けて嬉しいです。
こちらこそ長々と二度も書き込みしてしまい、失礼しました。頂いたリクエストもどのように描こうか考え中です(笑)。
Re:変人も友を呼ぶ(・・?
うちの白壁も全然空気なんぞ読みません、兄や姉からは常にトラブルメーカーだと思われていますし(^^ゞ
何せ、最初の内室、倭新笠とは『出来ちゃった婚』ですから。まぁ、この時代には少なくなかったと思うのですけどね。
この辺に関しては、父親似のはずの山部は全く似ておりません。
こっちは典型的な見合い結婚……このパターンも多かったと思います。
でも共通するのは、どちらも二人目の奥さんを迎えるまでにかなりのブランクがあるんです、勿論全て私の設定において(~_~;)
そして二人とも、娘に対してはこれでもかと言うほどの親馬鹿(ーー;)
情にもろい所が多々あるので、広嗣とは割合に友人付合いできそうな気はします。でも官界ではケンカしそう?
そういえば藤原雄田麻呂が山部王と何時頃に知り合ったのかを色々な方が考えておられるようですねぇ。
うちはズバリ、幼馴染ですσ(^◇^;)
実は種継は山部にとって乳母子なんですわ。これは関西学院大学の先生が、自著の中で可能性を指摘していたのですが、私は簡単にこの説に乗っかってしまいました。だから種継はいつも「若翁(わかぎみ)」と山部を呼んでいます。
この五つ年下の甥っ子のお陰で、同世代の雄田麻呂や蔵下麻呂は白壁王の家に遊び相手に呼ばれる事もあって、あそこまで馴れ馴れしい関係になってるんです。この関係は白壁王が政界から干された(こういう事件は史料には載っておりません)後も続いています。
私は昔からデッサン力が皆無に近いので、ソサクサと要領良く絵が描けないので、動きや表情のある絵が描ける方が凄く羨ましいんです('_')
考えが絵に出来ない、よって、漫画を描く事などは夢のまた夢(T_T)
更には同じ人物が、書くたびに違う顔になる(/_;)
そういう訳で、ここ最近は誰かの顔をモデルにしてテキトーに描いてます。
それでは超美形の武智麻呂兄上と悪たれ気味の宇合にも出会い、未来の無用な気苦労の兆しが射してきた広足さんのこれからの御発展をお祈りしましてm(__)m
はたまた追伸(^^ゞ
それも傍からは、殆ど酔っていないように見える上で絡んでいますので、かなり始末が悪いです。
似た者親子と言われるだけあって、「酔うとネチネチ絡む」と仲麻呂を批判している白壁王の場合、相手からは「酔うと素面の振りして絡む」と言われている可能性がありますε-( ̄ヘ ̄)┌