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うめぞー、思案中

明日は歴史作家「うめぞー、執筆の合間に思案中」

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凡そ親王及び子には、皆乳母給へ。親王に三人、子に二人。

このように『後宮職員令』に見えている訳なので、公式に官から乳母が配置されるのは孫王までということになるようです。
そうすると孫王の白壁王には二人の乳母がいたという事になります。
公式に任命された乳母は官人に準ずるという訳で、それなりの季禄が公から配給されたはずです。

私が現在、考えている話の中では、白壁王の家に首天皇(おびとのすめらみこと:聖武天皇)がじきじきに命じて、二人の乳母を賜っている事になっています。
これも長女(私の設定では次女)の能登女王(のとのひめみこ)だけの話で、その下の弟たちには適応されておりません。
こいつには一応、それらしい理由をつけている訳ですが、そのようなこじつけのない場合でも、三世王くらいの人ならば当然ながら乳母はつく訳で、公の規定がない限り、私的に頼むのだと思われます。
公家の子供たちの乳母も同様で、その人への手当てはその家の台所から出るのでしょう。
三位以上の人ならば、この台所を切り盛りする家司などの職員も官から派遣されるのですが、それ以下の人の場合は乳母に同様、やはり私的財政からやり繰りして頼むのでしょうか。

家司や家政機関はさて置き、能登女王の四つ年下の同母弟、山部王にも二~三人は乳母がいても良いのではないか、後々まで“とにかく手のかかる子”と周囲の女たちに言わせるくらいですから、一人という事はないと勝手に思っています(~_~;)
その一人は、山部朝臣子虫という人だろうという説は、結構有名で支持されております。
私としては、もう一人を具体的に考えているのですが、この女性の息子(乳母子)とは、かなり重要で因縁めいた関係に後々までつながって行きます。

こんな具合に考えているのですが、さてと、手嶋王には乳母は一人で大丈夫なのかな?
まぁ、、この人は子供の頃も長じてからも、自分で自分の面倒は充分に見る事の出来る人ですからねぇ、異母弟と違ってσ(^◇^;)

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