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うめぞー、思案中

明日は歴史作家「うめぞー、執筆の合間に思案中」

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本家の方がどうなるのか疑問なので、『執筆中の戯言』はこちらにもあげる事と致します。
単純にコピー&ペーストして、表記はどうなるのかな???
ルビは触れないでしょうから、とり合えず後に追い出しますか(-_-メ)

賜姓とは姓(かばね)を下賜する事。
本来、姓とは朝廷よりもらうものですから、まあ、建て前として大変名誉な事となります……実生活ではどの程度なのかは別と致しまして(-_-;)
天平宝字年間の末から天平神護神護景雲年間を眺めておりますと、この賜姓に関する記事がやたらに多いです。
同様に多いのは、国に私財を寄進した者への叙位です。

この頃はと言いますと、何年か続きの悪天候で全国的に不作が続いたようで、何かと言えば、どこそこの国が日照りのため飢饉と疫病が流行り、賑給(しんごう)をしたという記事が散見されます。
そして天平宝字八年九月には大規模な兵乱が起きたため、この年の米の価格は急騰して『一石につき千銭』にもなったと史書にはあります。

有り体に言えば、地方に限らず中央までが困窮している状態です。
税を納めろと言ったところで、納めるべき米の収獲がない……恐らく賑給米も底をつく状況でしょう。
そこで頼るべくは民間の力……国債を発行する訳ではなくて(ーー;)
個人の蔵に納まった米などを吸い上げるため、氏姓(うじかばね)や階級という、資本としては無から発生する餌(?)を撒く訳です。
位階は今後の給料査定に関わるし、五位以上がもらえれば蔭位(おんい)に預かれるという訳で、子孫にも益があるのでかなりありがたいことでしょう。
そして氏姓も、間違いなく朝廷が下賜したステータスシンボルとして、子々孫々に誇るべきものだったのでしょう。

位階役職の大安売りといえば、後々、封建の世になってから武家階級に対して乱発しますが、律令円熟期たる奈良時代の後半から、既にその萌芽がありありと見えるのは何とも皮肉です。

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