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うめぞー、思案中

明日は歴史作家「うめぞー、執筆の合間に思案中」

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胡徳楽え~と、三日もあいてしまいましたね。
賀殿の次は『胡徳楽(ことくらく)』、これは右方の舞です。
舞というよりもパントマイムで、一応ストーリーがあります。
そういう訳で、楽頭の笠置先生の解説付きでした。
登場人物は六人おりまして、四人が大きな鼻の赤い顔の面をつけた、宴会の客人です。
一人目の客人は割合に酒に強いのか、それともあまり飲んでいないのか、鼻は固定されていますが、後の三人はそれぞれに酒癖に難有り(笑い上戸、泣き上戸、怒り上戸だそうです)で、鼻がぶらぶらと動きます。
これが酒を飲む時に邪魔になると、片手で横にひょいと持ち上げて杯を傾けていました。
唯一、左方のオレンジの装束と雑面(ぞうめん・布製の面です)を付けた人物が、この宴会の主催者(勧盃かんばい)で、客人たちに酒を勧めると途中で退座します。

実は盗み飲み中です・・・この勧盃に伴なって出てくるのが、瓶子取(へいしとり)です。
装束は客人らと同じですが、咲面という笑い顔の老人の面をつけて、大きな壺と言いますか瓶子を抱えています。
この人が、こうやって主人や客人の目を盗んで、しょっちゅう酒の盗み飲みをしています。
瓶子取は、主客から順番に酒を注ごうとするのですが、御主人を先に、あちらの客人を先にと、礼儀上の遠慮のため、あっちに行かされ、こっちに帰って来てと、瓶子を抱えてヨタヨタと客人の間を行き来させられます。
おまけに、下座の客人になるほど、酒癖が悪い……

酔漢たちでも、最後は舞で締めます。勧盃の退出した後、ようように出来上がった客人らは、立ち上がって舞を披露します。
誰よりも酔っ払った瓶子取も、この舞に加わるのですが、その間も残った酒を飲んでおります。
おまけに杯を何処かに紛失して、客人の衣の裾をめくって探したり……
それでも、最後はきっちりと舞い納めて、各人とも舞台を去って行くのでした。

この舞を行うのは、南都楽所では結構珍しいのだそうです。
確かに雅亮会(天王寺楽所)では、何度も見た記憶があるのですが、こちらでは初めてかもしれません……いや、学生時代に一度見たかな???
かなり長いので、演奏する方々も大変だそうで、アドリブも入ったりすると、更に長くなって難儀するとか(~_~;)

今回は管弦のほうでも朗詠があったりと、演目的にはかなり面白いものでした。
昼前から雨模様で、出かけるのを躊躇していたのですが、なかなか、出かけて正解でしたわ(^^ゞ
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