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うめぞー、思案中

明日は歴史作家「うめぞー、執筆の合間に思案中」

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『飛鳥浄御原令』が本当に存在したのか、今までもあまり突っ込んで書いた事はありません。
一般には、天武天皇は皇家親政を目指したため、豪族の大臣クラスを置かずに、自分の息子たちを重用したとされています。
しかし天武天皇の崩御した時の皇子たちの年齢は、長男の高市皇子が三十三歳、次男の草壁皇子が二十五歳、三男の大津皇子が二十四歳、四男は多分、忍壁皇子でもう少し下でしょう。
それに天智天皇の皇子の川嶋皇子、志貴皇子を加えたところで、こんな若い人たちで太政官が回っていったのでしょうか?
というか、そもそも太政官府的な機関が存在してたのか?

『近江令』(これも果たしてどの程度に整備されていたのか)の段階で、太政大臣も御史大夫(後の大納言)も官職名として出てくるので、後の『大宝令』の基礎となるような組織立ては始まっていたと考えられます。
しかし、天武朝でこれらの役職に誰が就いていたのか、『日本書紀』などに記述が殆んどないため、皆目分かりません。
都が藤原京に移り、大宝元年に最初の本格的な法律が施行され、ようやく各省の具体的な動きや人事が見えて来るようになります。

これらの事を漠然と考えていて、天武天皇に続いて即位し、孫の文武天皇に生前譲位した持統天皇は、本当は亡き夫の意思を大して継ぐ気はなかったのではと、時々思えます。
愚問ながら、もし、日嗣皇子(草壁皇子)が即位していたら……
うめぞー的設定の元には、父親の遺志はそれ以上にないがしろになっていた事、間違いありませんσ(^◇^;)

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ごめんなさい。

こんばんは。
度々お邪魔してすみません。
うめぞーさんが超ご多忙なのに勝手なことを言ってすみません。
『夏の記憶』の連載を本当に毎日楽しみにしております。
でも、うめぞーさんの本来の執筆活動をどうぞ優先されてください。
メールで送って下るとの事、ご親切なお申し出に感謝いたします。
私一人のためにお手数をお掛けしては申し訳ないので、
また『夏の記憶』を再開された時に続きを読ませていただきますね。
わたし、うめぞーさんのことを応援してますので
いい作品をどんどん書いてくださいね!

通説とは違う展開、大歓迎です。
「通説」と言われているものも「事実」とは限りませんよね。
見方が変われば表現も変わるというか
見る人の立場が変われば同じものでも違って見えてくることだって
ありそうですし。

それにしても、草壁皇子が帝位に就いていたのならば
どのような国になっていたのかが面白そうです。
はたまた大津皇子がもし天皇になっていたら?
どちらにしても藤原氏の台頭は避けられない状況だったでしょうかね。

いえいえ、御気になさらずに

ここに載せている物は、随分以前に書いたものですから、毎日細切れでもったいぶって載せる事自体に、大した労力もいりませんσ(^◇^;)
どのような形にせよ感想を寄せて下さる方に、読んで頂きたいのは事実ですので、もし打ち切りを決めた時には、喜んで続きをお渡ししたく思います。

しかし本音を言いますと、少々不気味なんですわ……何の反応もないまま、一日に十ないし二十もカウンターだけが回る事が。
これが一方的なボヤキと戯言三昧のブログの方ならば、特に気にならないのですが、仮にも人様に読んで頂きたいと始めたはずのモノなのに、これではやはり意味がないと思い始めているのも事実なんです。
愚痴っていても仕方がないので、取り敢えずは、もう少し続けることと致します。

建て前を申しますと、うめぞー的設定は通説は多少無視しますが、記紀などの記述には割合に忠実(なつもり)です(^^ゞ

草壁皇子が愚図で怠惰でマザコンで無能で女にモテナイなんて事は、一片も歴史資料には書いていないので、単にこういう説は取り上げません。
大津皇子が誰よりも優秀で比の打ち所なしなんて事を書いてある資料はありませんので、こういう設定も取るつもりはありません。
増してや鵜野讃良大后が冷血無惨で私利私欲で人事を決定するとか、誰に命じて誰を陥れて誰をエコヒイキして身勝手ほうだいしたなんて記述も、何処にも見当たりません。
そして大田皇女(故人)が美人薄命の奥ゆかしい女性の典型で、その娘もそのコピーみたいな女性だという設定にも、具体的根拠が見当たりませんので、こんな事に従うつもりも毛頭ないのがうめぞーの人物観です。

つまり『日本書紀』や『続日本紀』のドライ(?)な記述から、具体的な人物観を決め付ける事にはかなり無理があると思っています。
そして『万葉集』や『懐風藻』の数編の詩歌から、その人物の全てなんて読み取れる訳もなし、あまり今までの説に囚われないようにしようと考えてます。

だ~か~ら~、志貴皇子、ナイーブで品行方正なやや根暗な貴公子なんて演じさせてもらえると思ってはおるまいな、君は後々、息子や孫から『変人』と呼ばれるんだからねσ(^◇^;)
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自己紹介:
明日は歴史作家!

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