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うめぞー、思案中

明日は歴史作家「うめぞー、執筆の合間に思案中」

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江戸時代の落書き?…東大寺大仏殿にて東大寺学講座第一期』第四講は、栄原永遠男先生の『金光明寺から東大寺へ』です。

実は『金光明寺』とは固有名詞という訳ではなく、国分寺の正式名称です。
天平十三年二月、恭仁宮において、各国毎に寺を建立しろという有名な『国分寺建立の詔』を発します。
かつて東大寺も金光明寺と呼ばれていた(同年六月、正倉院文書に初出)ので、大和国の国分寺が東大寺の前身であったと考えられます。

ところが『金鍾寺』という名前も文書には見えています。
『金鍾山房』とは、藤原光明子が亡き親王の菩提を弔うために建立を命じた寺の名前です。
寺の側では、国分寺とされた後も寺名を『金光明寺』ではなく、『金鍾寺』と呼んでいたのではないのかと、栄原先生は推論されています。

天平十八年十月六日、天皇、太上天皇、皇后が『金鍾寺』に行幸して盧舎那仏を燃灯供養したと見えます。
この時の盧舎那仏は、まだ土で作られた様仏だろうという意見が、大抵の研究者の間で言われていますが、『千手堂』(現在の手向山八幡宮の辺りにあった御堂)の本尊、銀製の仏だろうとする説もあるそうです。

ところがこれ以前、天平十六年十二月八日、この夜、『金鍾寺』と『朱雀路』に灯一万杯を燃す、と続日本紀に見えています。
『金鍾寺』の名前が史料に出て来るのは、この二箇所のみなのだそうです。

ところで、盧舎那仏建立の詔が出された(天平十五年十月十五日)のは紫香楽での事、その後に平城での建立が始まるのは、十七年五月の平城還都の後、東大寺要録では八月二十三日からと見えています。
私が今まで見て来た資料などでは、十六年にみえる『金鍾寺』と『朱雀路』があるのは、紫香楽なのか平城なのかが論点になっていました。
ところが本日の講座では、最初から紫香楽説はスルー(・・?
まだ盧舎那仏造営が開始していない『金鍾寺』で、どうして燃灯供養が行われたのかを問題にされておられました……(゜_゜>)

ここで登場するのが『丈六堂』の存在。
これも正倉院文書にのみ出て来る名前でして、国分寺として選ばれた『金鍾寺』が、現在の上院地区(法華堂や観音堂のある辺り)よりも下に金堂を中心とした伽藍を整備しつつあったのではないのか、そして国分寺には丈六の御仏を本尊に置けという詔の通り、丈六仏を安置した御堂があり、その本尊落慶の燃灯供養が行われたのだろう……
そうすると『朱雀路』は何……?ここには触れておられませんでした(-_-;)

この『丈六堂』がいつまであったのか、平城で盧舎那仏造営が始まった後の十八年二月二十八日の文書にも『丈六院銅守の優婆塞』という名前が出て来て、この人達を管理していた役人して『佐伯若子』の名前が見えています。
“さえきわかこ”さんではなく、“さえきのわくご”とお読み下さい。
後の今毛人ですが、この御仁は紫香楽時代にも恐らく毘盧舎那仏造営に関わっていたはずです。
更にこの人の上官は『長官宮』こと『市原王』、こちらも文書に見えています。

いつぞにこの辺の話をグダグダと書いていた事があるので、何とかこのヤヤコシイ講義について行く事ができたのですが、文書をひっくり返すのは、本当に一筋縄では行かない作業だと実感致します。

ところで、次の話が一向に形になって行かないので、そろそろ私自身が痺れを切らしている状況……(・.・;)
主人公として、神野親王と同世代で、藤原氏に限らず皇族から臣に下りた人なども見繕い始めたのですが、どうも決定的なインパクトのある人がおりません。
チョイト、インターバルを置いて、かつての恭仁や紫香楽を巡る話でも再考し始めようかな(゜_゜)
とにかく、何か書いていないと落ち着かない……また病気が出てきました(ーー;)
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