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うめぞー、思案中

明日は歴史作家「うめぞー、執筆の合間に思案中」

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今日(既に昨日)から唐招提寺の落慶法要なのですが、こいつが招待者のみしか出席も見学もできないと、直前になって新聞が報道してくれました。
内容は半月くらい前に、あちらこちらで書かれており、一部の新聞やネットでは、当日の見学は可能と先走って公表しておりましたが、お寺さん側もあの金堂前のスペースから鑑みて、こういう事にしたのでしょう……とでも思っておかないと、報道各氏のいい加減さに腹が立ってきますからねぇ(-"-)

それはさて置き、昨日(既に一昨日)、奈良国立博物館の主催で、恒例の正倉院学術シンポジウムが行われました。
今年のテーマは『皇室と正倉院宝物』という訳で、今年も宮内庁正倉院事務所の先生方のお話を聞きに行って来たという具合です。
何が面白いって、やっぱり現場の声ですわ(^◇^)
私は保存に関しては全くの門外漢でして、お陰でかなり目新しい観点で話が聞けるんですね。
逆に時代背景となると、まあ、この程度なら知っている範疇のお話が多いですから(-_-)
そういう訳で、宝物の復元模造のお話は、かなり興味深いものです。

ここ最近の役所の外部発注は、何が何でも入札で随意契約は御法度?という傾向が極めて強いのですが、この分野においては、そんな建前だの野暮天だの無知蒙昧な事は言ってられません。
日本の伝統工芸の叡智、それこそ最高水準をもってしても、できない事はできない、分からない事は分からない世界ですから。
正倉院宝物の修復は明治以降に行われるようになったのですが、とにかく分からない事だらけ、使われている技法には既に失われているものも多く、使用する材料も今は入手困難な物も極めて多いのだそうです。
この辺りを再興して、人間国宝にまでなった方もおられるそうですから、上代においても近現代においても、職人という方々の技量や執念は賞賛に値します。
復元する事には意味がないと、無責任に発言する有識者(?)もいるそうですが、こちらの観点を聞いてみたいものです。

更に面白かったのは年中行事の話。
この分野、私が如何に無知かを程々に再確認いたしました(*_*;
節句の意味すら、もしかして分かっていなかったか?
この事を書き始めると、かなりしつこい事があるので、いずれ『執筆中の戯言』の中ででも紹介できたら致します。

ついでに今日(とっくに昨日)も、保存復元に関する展示を見てきましたので、気が向けば次はその事でも。

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門外漢ってなに?

門外漢ってなに?
Re:門外漢ってなに?
>門外漢ってなに?

専門外、畑違いって事よ。
間違っても、家に入れてもらえない人とか、門前で物乞いしている人じゃないからね(-_-)

ガラス器復元

最近正倉院宝物のガラス器の復元をされた研究者の本を斜め読みしました。それによると正倉院宝物は結構出入りが激しくて、紛失したり明治以降に入れられたものもあるそうですね。
ガラス器も奈良時代以降に製作されたモノも多いそうで、復元の過程から多くの知見が得られたそうです。
あ、シンポジウムでもその話してましたか?
Re:ガラス器復元
ガラスの話は今回は全くありませんでした。
昨年は蒔絵や螺鈿の復元を実際にされていた方が、お話をして下さいましたが、今回は復元技術者よりも、それを指導する宮内庁関係者の講演でした。

ガラス関係としては、古ガラスの復元の第一人者、由水常雄氏の話を大昔(^^ゞに伺った事がありますが、正倉院にはソーダガラス(ローマン系)と鉛ガラス(中国・イラン系)の両方があると言っていましたか。
本来は8点あったはずが、明治期に二点が紛失してしまったそうで、それも何処に行ったのやら、写真や絵図を見て復元作品を作ったそうです。

そして有名な白瑠璃碗(昨年の正倉院展に出ていましたっけ?)は、国家珍宝帳には記載がなく、伝安閑天皇陵出土の物と極めて良く似ているので、もしかしたら古墳からペアで出てきた物を無傷の方だけ、正倉院に収めたのではと推測をされていましたか?
あまりに昔の事で、かなりのうろ覚えですσ(^◇^;)

無題

>由水常雄氏
まさにその方です。読んだ本は「正倉院ガラスは何を語るか 」でした。
凄いですね。うろ覚えでも最近読んだ私より詳しい(笑)。

関係無いですが、藤原純友が好きなくせに、今頃になって北方謙三の「絶海にあらず」を読みました。(古代と言っても平安中期なので御専門とは違うんでしょうけれど。)将門と違って経済戦を駆使した戦いが面白かったです。

「生れしながら」の続き、いつまでも待ってますよ~。
では、また。
Re:ガラスは面白いです。
今晩はm(__)m

古墳時代には既に国産のガラス製品はあったようですが、ビーズサイズの鋳型を使った物を造るのがせいぜいだったようです。
奈良時代にはおそらく、ガラスを吹く技術は入っていたと思われます。
東大寺の戒壇院の四天王だったか、新薬師寺の十二神将だったか、どちらかの目に使われているのが黒い吹きガラスだと聞いています。
でも、正倉院にあるようなある程度の大きさの器類は、ほぼ全て輸入品のようです。

え~と、藤原純友ですか……ここで故緒形拳氏を思い出すのは、明らかに年が知れるというものですかσ(^◇^;)
北方謙三さんの作品もほとんど読んだ事なくて……重ね重ね、どちらにも疎くてスミマセンm(__)m
それにしても平将門は自分のグランドとなる坂東での反乱を起したのに比べると、本来は都出身の純友が赴任先である伊予辺りを本拠にしたのが、経済策に傾いた要因なのでしょうかねぇ。
そう考えると、かなり面白いものがあるように思えます(^^ゞ
『生まれましながら(仮題)』は、いつか設定をもう少し整理して書き直したいという希望はあるのですが……時間以上に能力がない(T_T)
おまえは誰か
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