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うめぞー、思案中

明日は歴史作家「うめぞー、執筆の合間に思案中」

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母は本来、父の正妻になれるような立場ではなかった。二人の結婚は政略の片鱗も無い自由恋愛の末で、皇族意識を丸出しの伯母らにとっては賛同するに憚られるものだったろう。しかしとあるきっかけで、周囲の見る目は大きく変わる事となる。

どうでも良いんだが、イタリックって読み難いですねぇ……(ーー;)
ともあれ、こんな具合にたいして気にも留めずに文章を捻っていたのですが、こんな言葉は果たして昔々にあったものなのでしょうかという、疑問がいくつか湧いてきます。

まずは「正妻」……こういう意識が出来たのはいつなんでしょう?
試しにここ数年の正倉院展の図録を引っ張り出して、文書の裏紙に使われている戸籍が掲載されているかを探しておりましたところ、大抵、毎年どこかのものが出ております。
まず「戸主」がいて、「妻」「妾」という具合に続く場合が多く、どうやら複数の妻女がいた場合は正室、側室の身分はあったようです。
しかしこれが五位以上の公家、そして諸王の場合にはどうなるのでしょう。
そもそも都人の戸籍というのは残っているのか……聞いた事がないぞ(~_~;)
そういう訳で図録のページを繰っておりますと、正倉院文書には絶対付き物、『造東大寺司』文書が出て参ります……文末の署名なんて見たら、即脱線するσ(^◇^;)

早速『次官正五位上単行下総員外介佐伯宿禰今毛人』なんて書名を見つけて喜ぶ……ちなみに長官は不明。
恐らくは『正五位下玄蕃守兼備中守市原王』で良いと思うんだが……時は天平勝宝四年。
更にあちらこちら見回せば『紫微中台』やら『中務省』そして『太政官』の面々まで出て来る。
私に『正倉院文書』やら『東大寺文書』なんて見せちゃいけない????

いやはや……気を取り直しまして、次は「結婚」、そして「自由恋愛」。
いずれの言葉も古典世界ではあまりにも聞く機会のない言葉ですが、さてとこういう言葉はいつから使われるようなになったものなのやら、やはり私には基礎知識が大きく欠けているのかも知れませんわ。

とか何とか考えながらも、ついつい傍らにある図録の『国家珍宝帳』なんぞを眺めるのでした。
なるほど、天平勝宝八歳、藤原永手は従三位、左京大夫で侍従で大和守だったのね……だから、何を調べたいんだ(・・?
今回は天平勝宝でも天平宝字でもなくて、天平神護だぞ……(--〆)

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