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うめぞー、思案中

明日は歴史作家「うめぞー、執筆の合間に思案中」

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ここでも同じ、宮内庁指定の御陵今日の予定では、東漢氏(やまとのあやうじ)でテンションが上がるはずだったのですが、せっかく高取町まで来たのだから、久々に『岡宮天皇陵』にでも寄ってくか、と考えた所からおかしくなりました(-_-;)

岡宮天皇 真弓丘陵
“まゆみきゅうりょう”ではなく“まゆみのおかのみささぎ”と御読み下さい。
『万葉集』に詳しい方ならばすぐにピンと来るでしょう。
ここは宮内庁の指定する、草壁皇子(日並皇子)の御陵です。
どうしてこんな斜めから、写しているのかと申しますと、この御陵の正面、南側は斜面になっているので、東側から拝する形になるためです。

考古屋にしても文献屋にしても、ここを馬鹿正直に草壁皇子の墓所と認めている人は、滅多にいないと思われます。
ここ以外の候補地もいくつかあったようですが、ここ四半世紀、最も有力と思われているのはこちら……
少し分かり難い場所にあります。
この緑色の高まりは何?
有名な『束明神古墳』です。
岡宮天皇陵からは歩いて数分、佐田の集落の端の春日神社の境内にある終末期古墳です。
この神社自体が分かり難い場所にあるので、最近では至る道のそこかしこに、『←佐田・束明神古墳』の看板が掲げられています。

二~三年ぶりに来たのですが、神社の階段って、あんなに長かったっけ?^_^;?
ともあれ石段を登って行くと、絵馬堂に並ぶように、右手前方に墳丘が見えて来ます。
神社本殿の側(西側)から見ると、あまり大きく思えないのですが、東側から南側に回りこみますと、終末期古墳にしては結構な高さの墳丘です。
そちらから北側、つまり墳丘の背後を見てみますと、実に大胆な背面カットが見られます。
思わず「すげぇ……」と関東弁で感嘆の声を洩らしたところ、ちょうど階段を登ってこられた御夫妻に、怪訝な顔をされてしまいましたσ(^◇^;)

気付く方は少ないようですが……この古めかしい燈籠には『束明神』の字が刻まれています。
これがこの古墳の名前の由来となっているそうです。
この佐田では、昔よりこの塚を貴人の墓所としてあがめていたそうで、燈籠には嘉永四年の年号が刻まれ、奉納者として的場姓の三人の名前が見えます。
確かに神社のご近所には、的場さんが多いです。

どうして『塚明神』ではなく『束明神』なのか?
これについては、かつてここを発掘調査された河上邦彦氏の御説によりますと、本当は『草壁明神』としたいところを、万葉集の草壁皇子の歌から言葉を借りて、カモフラージュしているのかも……どうも、この先生、何処まで本気で言っているのか、時々判断に苦しみます(~_~;)
いや、御本人は結構、ロマンチストの積りのようで、はい(-_-;)
個人的には、そそられる説なんですけど……

ところで背面カットって何?
終末期古墳は南向きの山の斜面に作られる事が多く、斜面の途中に平坦場を作るために、垂直に斜面を削って造成しているんですね。
『束明神古墳』クラスになりますと、これがすごく大きくて、現在の神社は背面カットの内側に置かれているも同然なんです。
背後の山壁、こいつがまさに人工的に削られた斜面なんです。

昔を思い出せないくらい、綺麗になってます。これを見て思わず、もう一つ足を伸ばしてしまったのが、こちらの『マルコ山古墳』です。
場所としては明日香村になりますが、字名は真弓、この古墳も真弓丘にあるので、草壁皇子の墓所の候補となっていました。
村の方で墳丘や周辺の土地を買い上げて、公園として整備したため、様子がとても良く分かります。
調査によって二段に構築された六角形の墳丘だという事が判明しています。
先の『束明神古墳』は八角形墳、他の例からしても明らかに皇族、それもかなり上位の人の墓所である事が知れますが、六角墳というのは『マルコ山古墳』以外に例はありません。
それでも生半可な豪族クラスの墓ではない事は窺えます。

ところで、どうしてこんな偏ったような写真を写しているのかと申しますと、背面カットの大きさを示すためです。
画像をクリックすると少し大きくなりますが、右奥の方に梅の花が咲いているのが分かるでしょうか。
この木の背後に、ちょうど堤防のように見える高まりが伸びています。
これがこの古墳の背面カットです。

大化の薄葬令よりも後の墓を終末期古墳としていますが、この規定は上位皇族にはあまり適用されていないようです。
古墳の造られなくなって行く時期ではありますが、これらの大胆な造成工事を見ていますと、やはりこの時代の天皇権の大きさは生半可なものではなかったのかもしれません。
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