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既に四回目ですが、今回は新しい瓦も焼きあがって、瓦の葺き替えが始まった状況を見せて頂きました。
この画像は南東の隅から東面の屋根を見たところ。
手前の方が今回の修理で新しく焼き直した瓦で、奥の方は室町・慶長年間、江戸時代の物が並んでいます。
左端に少し見えている南面の物は、創建期と思われる天平時代の瓦だそうです。
こうして見ただけでも、暦年の風化によって色が変わっている様子が良く分かります。
屋根の南側や東側は日当たりが良く乾燥して、瓦の痛みも少ないのだそうで、古い瓦は主に南面に固めて再利用するのだそうです。
北面と西面はほぼ、新しく制作した瓦を使用するそうですが、軒瓦のデザインは創建期の東大寺式。
軒瓦は創建期の物が残っておらず、最も古くても鎌倉期の物になるとの事です。
そうなりますと復元瓦は、普段の正倉公開では見る事の出来ない面に集中してしまいます。
個人的には、このデザインが一番好みなので、何となく勿体無いなぁ……と、感じる次第ですσ(^◇^;)
鬼瓦も慶長年間から明治時代の物までが使われていますが、北東隅の明治時代の物は割れが大きくて保存に回すそうで、今回新たに焼き直したという事でした。
それがこの画像、ペアになる慶長年間の物にデザインを合わせています。
ところで格隅に一対ずつ置かれる鬼瓦ですが、これが阿吽になっているとは今回初めて知りました(-_-)
予定では、今回の修復工事は来年の秋まで続くそうで、正倉の外観公開は来年の正倉院展を目処にしているようです。
次の一般公開は来年の春を予定しているそうで、その頃には全て瓦を葺き終わった屋根を見る事が出来るとか。
その頃にも忘れずに、宮内庁のHPをチェックしておかなければ( ̄▽ ̄)。o0○
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