×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
私は10日の午後に行って参りました。
瓦は既に全て下ろされ、相輪部も外され、この度は三重目の解体もほぼ終わっています。
この画像は初層部分、瓦を下ろされた裳階(もこし)と主屋の壁や組み物が見えています。
桁(けた)を支えている、四角い斗(ます)が原形留めていません……
その下の肘木(ひじき)には笹繰(ささくり)や舌(ぜつ)という部分があるようなので、奈良時代の部品のようです。
1300年の経年が、ここまで檜財を劣化させているという事でしょうか。
斗が外側に木口を見せるように置いてあるのは、古い時代の証拠だそうです。
こちらの肘木も、先程に同様、形からも創建当時の物だと考えられるのだとか。
下の足場に置かれているのが、三重目各所の部材です。
今までに何度も解体修理が行なわれ、破損した箇所を新たな部材で補って行ったのですが、それぞれの部材には、何所のどの部分で使用されていたのかが注記されています。
何でも全体で1200を越す部品があるそうで、これをしておかないと何所の部品なのかが分からなくなってしまうそうです。
修理が終われば、30m以上の上空に行ってしまう(かもしれない)、水煙(すいえん)を間近でマジマジと見る事が出来る、絶好の機会です。
やっぱり本物は迫力が違いますよ。
ところで、水煙や九輪の劣化状況はいささか厳しいようで、この後、念入りな劣化防止の科学的処置をして戻すか、いっそうの事、新たな物を上に上げるかの結論は、まだ出ていないのだそうです。
PR
この記事へのコメント