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JRまほろば線の巻向駅のすぐ西側の地区では、昨年までの調査で、中軸線をそろえる建物が三棟並んでいるのが確認されています。
今回の調査では、線路を挟んで東側、36、5m離れた地点で四棟目の建物跡が見つかった事が主な成果でしょうか。
上の画像に見える白い柱群も同じ時代の建物になると考えられますが、微妙に方向が合っていません。
二棟の建物以外にも、二条の東西溝、一条の南北溝、東西と南北の柱列が一条ずつ検出されています。
これらはいずれも、ほぼ正方位に乗っているので、二棟の建物よりも新しいと思われます。
中軸線を合わせる建物群は、以前の調査で3世紀中頃から後半と考えられているので、今回出た建物よりも溝の方が新しい事は推測できます。
正方位に乗る遺構としては、以前の調査でも柱列や溝が幾つか見つかっているので、この地区では5世紀くらいまで人が住んで、何らかの営みを続けていたようです。
ここからは、このような弥生後期(庄内期)の土器が出土しています。
遺構は川が埋没した後の層から切っていますので、この時代よりは新しいという事になります。
調査はこの先も続き、遺物の検討も殆ど済んでいないので、いずれは更なる発見があるのではと期待しております。
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