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うめぞー、思案中

明日は歴史作家「うめぞー、執筆の合間に思案中」

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東塔の素屋根第二回の見学会の募集という事で、随分以前に葉書を出した記憶があるのですが、当選の返信が来たのは忘れた頃、さて、いつが見学日だったかなと……

二日間の内の日付は指定できるけれど、確か時間は開催側が割り振ってくれるそうで、届いた返事には11月11日13時となっておりました。
週間予報が発表された時から11日は雨……その予想を違わずに、この日は朝8時過ぎから雨(;_;)
それでも土砂降りでも雷雨でもなかった事は幸い、昼前くらいに家を出て西ノ京に向かいました。

初層の屋根の様子一度に見学できる人数が限られているので、見学時間はざっと一時間程度です。
初層の前で説明を受けて、素屋根内部の七階部分まで一斉に上がり、そこでの説明が数分、自由に見学できる時間は十数分というところです。
ちなみに薬師寺の塔は三重塔ですが、それぞれの層に裳階(もこし)が着くため屋根は六層、更に巨大な相輪が乗るので、素屋根は七階建てとなります。

ここに見えている軒の組手は初層屋根の物ですが、かなりの痛みが見て取れます。
軒などに限らず、塔の要たる芯楚の破損も大きく、内部に大きな空洞ができている状況だそうで、この度の修理は塔の全部を解体して行うと聞いています。

三層目の屋根と九輪降ろされた鬼瓦勢ぞろいここで見る事の出来るのは、三層目の屋根と、既に水煙と宝珠を外した相輪部分です。

下ろした瓦は奈良時代のものから、先の昭和の解体修理時の物までありまして、四方を護る鬼瓦も鎌倉時代から昭和の物まで並んでおりました。
これらの瓦、梁や柱、垂木などの木材も可能な限り再利用し、損傷箇所は補強を行い、破損の大きな部分は新たな素材に取り替える事になります。
解体に伴ってそれらの調査も進められ、予定としては平成三十年に完了となっています。

見学する人たち今回の二日間の見学者は1000人だそうで、応募者は2500人程度だったと聞いたので倍率は2.5倍。
初回は4倍以上だったというので、少しは当選しやすくなっているようです。
この類は回を重ねると次第に倍率も下がるようで、高松塚古墳の壁画修復の見学など、ここ最近は定員に多少の余裕があるくらいだそうです。
そういう訳で、次の見学会に向けて、県の文化財保存課のインフォメーションをチェックしておく事と致しましょう(^^ゞ
ところで、正倉院の屋根の方はどうなってるのかな~?
こっちは宮内庁の管轄だけどね。
春日大社の酒殿の檜皮葺き替えは、先週に見学して来たし、他にも橿原市や大和高田市などでも、指定建造物の修復中だし、県の文化財保存課も忙しそうです。

 
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