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前回も朝堂院地区で、この場所のすぐ北側、おまけにその時の現説も雨でした……(-_-;)
本当に奈文研の現説は雨が多いです。
誰か神通力でも使ってるのか(・_・;)
朝堂院は大極殿院内の、臣下が集うスペースで、朝庭はそこの朝堂に囲まれた何もないスペースです。
何もないと言いましても、全面石敷きで儀式が行われる場ですから、場所としては大変重用なスペースです。
しかし、この場所は石敷きが殆ど残っていないようで、近世までの耕作土をはがすと、すぐに藤原宮造営以前の面が出て来るとの事です。
藤原京は宮域を定める前に坊条道を通している事は有名ですが、今回もこの様子を検出しているようです。
調査区の西側では、先行朱雀大路の東側側溝と考えられる南北溝が出ていました。
そしてその溝に平行して、かつての調査でも発見されている南北方向に伸びる運河が見つかっています。
これは藤原京の造営に際しての物資を運んだ水路と考えられ、既に分かった総延長は570メートルにもなるのだとか。
最終的には飛鳥川とつながるのだろうと推測されています。
この他にも五棟の掘立柱建物が、最低でも三期に亘って建て替えられた事が分かっているので、ある程度の期間、この場所に造営のための役所的な施設があった可能性も考えられます。
場所が場所だけに、やや地味な成果にも見えますが、これらの調査の積み重ねが新たな事実の判明になるので、気長に注目しております。
しかしだよ……この面積に半年以上かけているって、行政発掘じゃ考えられんぞ(--〆)
と、今日は愚痴で終わってみたりしてσ(^◇^;)
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