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うめぞー、思案中

明日は歴史作家「うめぞー、執筆の合間に思案中」

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池の中には流木だらけ……溜池といいますと大まかには二種類に分けられるそうで、一つは微高地に池を穿って天水を溜める場合、もう一つは谷間を堰き止めて川などの水を溜める場合だそうです。
今回、高市郡高取町の薩摩遺跡で見つかった池は後者です。
この画像は、谷間を堰き止める堤の上から撮っているので、池は奥に向って細長く広がるはずですが、調査範囲ではその護岸部は殆ど出ていませんでした。

こちらは堤の部分新聞に写真が載ったのは、この堤から顔を出している取水のための木樋です。
今回の範囲では、堤も完掘していないので、木樋も先端が顔を出しているだけです。
来年度の調査で、これを完全に掘るのだそうです。
木樋は池の底に溜まった有機質層の上に作られていて、周囲からは平安時代の初めくらいの土器や土馬、銅銭(承和昌宝)が出ているそうで、その頃に作られたと考えられます。

近世になっても、基本的な構造は変わりません。こいつが木樋のアップですが、少し前に鎌倉か室町期くらいの木樋を見た事があるのですが、構造は殆ど同じようで、これが近現代になっても同じような物を使用していたのだということです。
同じような時代の物は、大阪の狭山池の取水口の樋が有名だとか……狭山池博物館に現物が保存されているらしいのですが、未だに見に行っておりません(-_-;)

この堤を挟んで(画像の)左側は、土地がありありと下がっている様子が見えます。
今でも周囲に幾つかの溜池が現役で存在しています。
この大きな溜池は、いつどのような要因で埋まってしまったのか、もしくは埋められてしまったのか。
調査をするまで、ここに池がある事は分からなかったそうですから、中世には既に廃絶していたのでしょう。
天災のためか、土地利用の変化か、はたまた人為的な要因なのか……?????
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