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昨日から17日まで、高取町の歴史研修センターで行われている展示です。
高市郡高取町といえば、今も見事な石垣を残す『高取城』や『土佐街道』沿いの町並みといった江戸時代の史跡のみならず、日本書紀や続日本紀に見えるよう、古代には東漢(やまとのあや)氏の本拠地としても知られています。
今までにも朝鮮半島の影響を多分に受けたオンドル式の床暖房を施した大壁建物の跡や、渡来系氏族の墓所と考えられる数々の古墳が見つかっています。
大壁建物(5~6世紀)は『薩摩遺跡』からも見つかっていますが、この土師器群はそれより古い時代の3世紀後半の建物や井戸から見つかったものだそうです。
ここからは、最近ニュースでも取り上げられた鏡を模した小さな土製品も見つかっています。
こちらは国の史跡にも指定されている『市尾墓山古墳』の周濠から発見された木製の埴輪(?)です。
この前方後円墳は墳丘や外堤の残りも良く、近鉄の市尾駅からも近くて綺麗に整備もされているので、見学する価値が充分にあります。
6世紀の古墳としては結構大型で、石室も大きく、玄室の高さは5.9メートルを誇るそうで、この辺りに勢力を構えていた巨勢氏の首長が葬られたと推測されています。
ここ以外にも高取町には、石舞台古墳にも匹敵するほどの大きな石室を持つ古墳が幾つか存在しています。
『与楽鑵子塚古墳』や『与楽カンジョ古墳』は、東漢氏の墓所と思われます。
同じ後期古墳でも群集墳になりますと、かなり様相は違います。
丘陵部の尾根筋に多く作られている古墳の大部分は小規模の円墳で、この大刀の出土した『藤井イノヲク16号墳』もその一つです。
ここは石や粘土で棺を納める郭を作らない、いわゆる木棺直葬墓ですが、棺を置く台にするために墓壙に六つの石を並べています。
大刀のほかにも鉄鏃や玉類が出土しているので、小さな割には有力な人の墓ではないかと考えられます。
尾根部に造られた群衆墳中には古墳前期にさかのぼるものも散見されるようで、この鏡を出土した『向山1号墳』も四世紀末と考えられています。
こちらも木直墓で墳丘も小規模ですが、埋葬品のクオリティは結構高いようで、二面の鏡、鉄鏃、大刀、刀子などの鉄製品、玉類としっかり三種が揃っています。
このように高取町は、800基にも及ぶ古墳の存在が知られています。
この後も、興味深い発見があるのではと注目に値する地域といっても過言ではないと思われます。
ところで今回の展示に際し、昨日と今日、こちらの鏡のレプリカを作ってみようというイベントも行われました。
実物は10cm程度の直径があるのですが、造るサイズは1/2で、小学生でも出来る程度のレベルだと聞いたので、今日の午前中に行って参りました。
石膏で模りをするのかと思いきや、ビスマスと錫の合金を耐熱性のゴムの型に流し込むという、一寸本格的な手法で、出来上がりもかなり見事な物となりました。
ビスマスにしても錫にしても、ハンダの素材ですので、融点は200度程度でしょうか、電熱器に行平鍋で溶かしていました。
そして失敗しても大丈夫、もう一度溶かしてやり直しが利くという優れものです。
ただし、モノがハンダだけに柔らかいし熱に弱い……金具をロウ付けしようかと考えたのですが、こりゃ、本体の方が解けますわσ(^◇^;)
鈕に穴を開けるのは難しそうだし、さて、どのように致しましょうか、思案のしどころです。
高市郡高取町といえば、今も見事な石垣を残す『高取城』や『土佐街道』沿いの町並みといった江戸時代の史跡のみならず、日本書紀や続日本紀に見えるよう、古代には東漢(やまとのあや)氏の本拠地としても知られています。
今までにも朝鮮半島の影響を多分に受けたオンドル式の床暖房を施した大壁建物の跡や、渡来系氏族の墓所と考えられる数々の古墳が見つかっています。
大壁建物(5~6世紀)は『薩摩遺跡』からも見つかっていますが、この土師器群はそれより古い時代の3世紀後半の建物や井戸から見つかったものだそうです。
ここからは、最近ニュースでも取り上げられた鏡を模した小さな土製品も見つかっています。
こちらは国の史跡にも指定されている『市尾墓山古墳』の周濠から発見された木製の埴輪(?)です。
この前方後円墳は墳丘や外堤の残りも良く、近鉄の市尾駅からも近くて綺麗に整備もされているので、見学する価値が充分にあります。
6世紀の古墳としては結構大型で、石室も大きく、玄室の高さは5.9メートルを誇るそうで、この辺りに勢力を構えていた巨勢氏の首長が葬られたと推測されています。
ここ以外にも高取町には、石舞台古墳にも匹敵するほどの大きな石室を持つ古墳が幾つか存在しています。
『与楽鑵子塚古墳』や『与楽カンジョ古墳』は、東漢氏の墓所と思われます。
同じ後期古墳でも群集墳になりますと、かなり様相は違います。
丘陵部の尾根筋に多く作られている古墳の大部分は小規模の円墳で、この大刀の出土した『藤井イノヲク16号墳』もその一つです。
ここは石や粘土で棺を納める郭を作らない、いわゆる木棺直葬墓ですが、棺を置く台にするために墓壙に六つの石を並べています。
大刀のほかにも鉄鏃や玉類が出土しているので、小さな割には有力な人の墓ではないかと考えられます。
尾根部に造られた群衆墳中には古墳前期にさかのぼるものも散見されるようで、この鏡を出土した『向山1号墳』も四世紀末と考えられています。
こちらも木直墓で墳丘も小規模ですが、埋葬品のクオリティは結構高いようで、二面の鏡、鉄鏃、大刀、刀子などの鉄製品、玉類としっかり三種が揃っています。
このように高取町は、800基にも及ぶ古墳の存在が知られています。
この後も、興味深い発見があるのではと注目に値する地域といっても過言ではないと思われます。
ところで今回の展示に際し、昨日と今日、こちらの鏡のレプリカを作ってみようというイベントも行われました。
実物は10cm程度の直径があるのですが、造るサイズは1/2で、小学生でも出来る程度のレベルだと聞いたので、今日の午前中に行って参りました。
石膏で模りをするのかと思いきや、ビスマスと錫の合金を耐熱性のゴムの型に流し込むという、一寸本格的な手法で、出来上がりもかなり見事な物となりました。
ビスマスにしても錫にしても、ハンダの素材ですので、融点は200度程度でしょうか、電熱器に行平鍋で溶かしていました。
そして失敗しても大丈夫、もう一度溶かしてやり直しが利くという優れものです。
ただし、モノがハンダだけに柔らかいし熱に弱い……金具をロウ付けしようかと考えたのですが、こりゃ、本体の方が解けますわσ(^◇^;)
鈕に穴を開けるのは難しそうだし、さて、どのように致しましょうか、思案のしどころです。
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