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うめぞー、思案中

明日は歴史作家「うめぞー、執筆の合間に思案中」

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春日田楽今日は春日大社で『酒殿檜皮葺き替え見学会』の13時からの回に参加しまして、そこで知り合いの方に会ったので、東大寺方面に行った後、正倉院展をようやく見に行きました。
その辺の事は機会がありましたら(^_^;)
そういう訳で、昨日の続きです。

11月3日は毎年、春日大社の『万葉植物園』で舞楽会が行われるのですが、今年は『春日古楽保存会』の創立80周年記念の奉納演奏会が行われました。
この保存会が設立したのは昭和七(1932)年だそうで、雅楽は勿論、おん祭で行われる田楽や細男(せいのお)なども合わせて伝承保存に努め、ここから現在の『南都楽所』が出来たのだそうです。

一臈刀玉今年は管絃の替わりに『田楽』と『細男』が奉納されました。
例年の『春日若宮おん祭』の時には、日が暮れた後に『田楽』は行われ、『細男』の頃にはかなり暗くなっていますので、このように明るい時にこれらの芸能を拝見するのは、かなり稀な事になります。

昨年のおん祭りは『別願の舞楽』を二曲加えたために、一時間くらい早く『お旅所祭』が始められたので、かなり明るい時間に見る事が出来ました。
その時の記事はこちらに(^_^)
今回は更に明るい上に、いつもなら側面や背面から見る芸能を正面から見られるというサプライズです(v^ー°)

『田楽』とは言いますが、舞や軽業を行うというよりも、その振りをするという儀礼的な行為です。
『刀玉』『高足』『一臈刀玉』『立合舞』などが立て続けに行われまして、こちらの画像は『田楽』の『一臈刀玉』、小刀をお手玉のように投げ上げてキャッチする業を披露してくれます。
『立合舞』はシテとワキが並んで口上や謡を口ずさんで、扇をかざして舞います。
いずれも素朴ながら、珍しい芸能と言えるでしょう。

細男座の方々勢ぞろい他に例を見ないというのなら、この『細男』に並ぶものはないそうです。
『細男座』の奉幣も、やはり変わったものなのだそうで、その様子も披露されたのですが、相変わらずの不勉強が祟りまして、何所がどのように珍しい所作なのか全く分かっておりませんσ(^◇^;)

総勢六名が舞台に並び、一例の後に後ろを向き、目から上だけを出して顔を白い布で覆います。
右端の二人が布の下で笛を吹き、真ん中の二人が袖で顔を隠すようにして、舞うというよりも舞台を回るような所作をします。
細男舞 小鼓そして左側の二人は、腰の前に下げた小鼓を打ちながら舞台を回り、次には前に進み出た後、両手で打ち鳴らしながら後退する所作を何度か繰り返したりします。
全体的に妙に地味で静かな舞いなのですが、小鼓の舞だけはかなり面白い動きが見られます。

『田楽』にしても『細男』にしても、おん祭の時以外には基本的、見る事が出来ないので、このような公演は極めて貴重だと言えるでしょう。
ちなみにおん祭の芸能で、他の時に行われそうにないのは『神楽式』くらいでしょうか。
とは申せ、こちらは金春流の方々による三番叟の省略バージョンというところですから、先の二曲程に異例とは言えないかもしれません。

そして、しつこく続く……次はようやく舞楽(~_~)

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